食事をすることの大切さ
今日は庄内交流会について書きます!
庄内交流会ではコア産地のひとつである(有)月山農場を視察する時間がありました。
月山農場では化学合成農薬の使用を極力避け、堆肥は工場から出た残渣や家畜の糞尿を受け入れているとのこと。長ネギ・枝豆・男爵・加工用トマト・坊ちゃんかぼちゃ・つるむらさき・大根などが生産されていました。
月山農場を案内してくださった斉藤さんは、「野菜を生産することは子育てをすることに似ている」とおっしゃっていました。
いろいろな障害を乗り越えながら立派な大人に育てることは簡単でないことと同じように、農家も気候の変化や獣との戦いの日々の中できちんと収穫まで持っていくには相当の労力が必要だ」と。そんな気持ちで野菜を生産している斉藤さんに感銘を受けました(:_;)
こちらは加工用トマトですが、絶対に葉っぱを踏んではいけません。踏んで傷ついた場所から病気が広がる可能性があるからだそうです。
葉っぱ一枚にも気を付けて神経を尖らせながら作業をすることがどれほど大変なことか・・
少しの時間の中で、生産者のたくさんの努力を感じることができました。
「1度食べたものは、ずっと食べ続けてほしい」という生産者からのメッセージが印象に残りました。
さて、みなさん、普段野菜はどのくらい食べていますか?
最近では、サプリメントの需要がかなり増え1日3食コンビニで済ませても、サプリメントで栄養補給すれば、野菜を食べなくても問題ないと考える人が増えています。ある人は、未来の人類は錠剤や液体のようなものから栄養素を摂取し、面倒な食事作りから開放されると言います。
でも、この考え方にはひとつ大事な視点が抜け落ちています。
それは食べ物の本質的な役割についてです。
食品には3つの機能があると言われています。
食事は、栄養素を摂るだけでなく食べ物の香りや色、歯ごたえや味を通じて私たちに食べることへの満足感や幸福感を与え、生活を豊かにしてくれる機能を持っています。サプリメントには満足させる機能や、食事を楽しむ機能(二次機能)がありません。
自分のために作ってくれた料理から、人々は作り手の「愛情」を感じ、心の充足も得ているのです。
サプリメントを否定しているわけではありません。忙しい日が続いて、外食が連続してしまうときもあり、サプリメントに頼らなければならない場合もあります。
でも、そのようなときでも、今度の休日にはお料理して、きちんと食べたいなと、まず、思ってみることが大切なのではないでしょうか?
現代生活の中では忙しいときに外食を利用したり、加工食品を使うことはやむをえません。だからこそ、できるだけ日々の食事においては食材のことも考え、家庭で食事をする大切さを意識したいものです。