良い野菜の条件は…やっぱり「旬」と「土作り」!
こんにちは(^o^)/
東京では先週桜が咲いて、あっというまに桜吹雪… 春の真っ盛りが一気に駆け抜けました♪
こんなにダイナミックに四季を楽しめるなんて最高だと思いませんか? 桜前線が日本列島を北上するように、野菜の旬も産地を巡っていきます。
旬の野菜の栄養価は、それ以外の時期の数倍になることもあるそうですよ(*1)。
野菜の栄養価については、先日聞いた生産者のお話を思い出します。
春が始まる前の2月末、「夢都里路くらぶフェア(春夏企画説明会)2015」に行ってきました。「夢都里路(ゆとりろ)くらぶ」とは、全国の生活クラブの農産物提携産地と、組合員などの消費者とをつなげ、農作業体験・手伝いや農業研修などを通して農業を応援する取組みです(*2)。
鳥越農園のセロリ
前列中央が元ボクサーの
イケメン農業青年、鳥越耕輔さん
そこで報告をされた「西日本ファーマーズユニオン九州(鳥越農園)」の鳥越耕輔さんは、福岡県東部の赤村(あかむら)で「冬のセロリ」を作っています。みなさんはセロリの旬は、いつ頃だと思っていましたか? 私は夏の野菜というイメージでしたが、実はセロリは涼しい気候を好む野菜なのでした。
鳥越さんのセロリは、農水省の「有機JAS認定」や「特別栽培農産物」と同等のレベルで作られています。米ぬかや牛糞など独自の配合の堆肥を使い、地力を高めたこだわりの土づくりに3年をかけます。定植後の害虫除けや病気の予防には、自然界の天敵を利用した「生物農薬」や、納豆菌などを利用した「BT剤」が主体です。栽培期間中でも化学合成の農薬をできるだけ避けた環境に優しい農法で、安心・安全な農産物の生産を心掛けているということです。
セロリの旬の時期に従い、ていねいに育てられた鳥越さんのセロリは、栄養分析をしてみると、ビタミンやミネラルなどの栄養素が「食品成分表」の数値を上回り、特にβカロテン(*3)の含有量は桁ちがいの高さだったのです。
農産物は、季節や産地、栽培方法がさまざまなうえ、個体差も大きいので栄養価の比較は難しく、この分析結果だけで「野菜は栽培方法で栄養価が変わる」とまでは言えないかもしれません。でも、農薬や化学物質が残留している心配はないし、有機質の土づくりから手間をかけて、ていねいに育てられた「旬」の農作物のおいしさは確かなはずです!!
それは間違いないと思います(^o^)v
鳥越農園では「夢都里路くらぶ」の中・長期研修に参加した若い人が継続して頑張っているとのこと。野菜の適性に合わせた栽培をめざすことが、次の世代の希望につながるって、まさにサステイナブルな感じ!!
そんな野菜を食べることが、土づくりと人づくりにつながっています。
みんなで生活クラブの農産物を食べ続けていきたいですよね。(^o^)v
ビオサポでも応援します♪
(*1)「野菜の旬と栄養価--旬を知り、豊かな食卓を」女子栄養大学 辻村卓教授(独立行政法人 農畜産業振興機構のウェブサイトの記事)
(*2)夢都里路くらぶについてはこちら
(*3)βカロテン カロテノイドの一種で、体内でビタミンAに変わるプロビタミンAです。ビタミンAは目の健康や全身の皮膚・粘膜の健康を維持し、全身の多種多様な生理作用を支えてくれます。