知らなかった!塩分と食品添加物のカンケイ
毎日の食事の中で、生活習慣病予防のために塩分の摂りすぎに気をつけているという方は多いのではないでしょうか?私(ビオサポ助っ人・W)のように年齢が上がってくると、なおさら、です。私は普段からしょっぱいものが好きなので、料理に塩を使いすぎないよう注意しなければ…と思っているところ。ところが、健康のために塩分に注意するには、「食塩」に気をつけるだけではいけないそうですよ。えっ、どういうことなんでしょう!?
摂りすぎると生活習慣病を引き起こす「ナトリウム」
ここで基本をおさらい。食塩、すなわち塩化ナトリウムは、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)からできていますよね。(ハイ、ニガテな化学で習った記憶があります…。)このうち、体に必須で、でも摂りすぎると高血圧などの問題を引き起こすのは「ナトリウム」のほう。つまり「ナトリウムの摂りすぎ」に気をつけなければいけないわけです。
ナトリウムは食塩だけでなく食品添加物にも含まれる
ナトリウムは、もちろん食塩として摂取することが多いのですが、それ以外に、食品中に「○○酸ナトリウム」といった添加物の形でも含まれていることがあるというのが落とし穴!
例えば
■L-グルタミン酸ナトリウム(昆布だしのうまみ成分を化学的につくりだした調味料。「アミノ酸等」と表示される)
■リン酸ナトリウム(ハム・ソーセージの食感や色合いをよくするために品質改良剤として使われる)
■亜硝酸ナトリウム(タラコやイクラなどの魚の卵、ソーセージやハムなどの食肉製品の見た目をよくするための発色剤)
などなど。他にも「○○酸ナトリウム」という名前の食品添加物はたくさんあります。食塩以外にも、これらの添加物がたくさん入っていると、その食べ物のナトリウム量は高くなるというわけ。
食品表示の「食塩相当量」に注目してみよう
市販の食品が何か手元にあったら、ぜひ原材料表示を見てみてください。そこに「食塩相当量」というものが書かれています。これは、食品中のナトリウムの量を食塩の量に換算した数値。(日本人にとっては「ナトリウム」よりも「塩分」や「食塩」がなじみ深いので、ナトリウム量を「食塩相当量」に換算してわかりやすく表示するよう、2015年にルールが統一されました。)
私・ビオサポ助っ人Wも、たまたま家にあったカップラーメン2種類(←高校生の息子が自分で食べるために買ってきたようです…)の表示を見てみました。どれどれ…カップラーメンAは、食塩相当量「5.1g」!カップラーメンBは「5.3g」!ものすごい塩分の高さです…(◎_◎;) 厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2015年版)では、食塩摂取量の一日あたりの目標量は男性(18歳以上)が8.0g未満、女性(18歳以上)が7.0g未満なので、カップラーメン1杯食べただけで一気に目標量の2/3ぐらいを摂取してしまうことに!これはマズイ…!ちなみに、カップラーメンAもBも、上記の食塩相当量のうちスープに含まれる分が多いので(Aは2.8g、Bは3.8g)、スープを残せばだいぶセーブできそうです…(それでも高いですが)。
しょっぱい「塩」だけが「塩分」じゃない!
インスタント食品をはじめとして、添加物を多く使った加工食品は食塩相当量が高くなりがち。健康のために塩分摂取量を考えるとき、しょっぱいお塩だけが「塩分」というわけではなく、そこに食品添加物も加わってくるなんて、かなりビックリですよね。上記にも書いた、調味料の役割をするグルタミン酸ナトリウムなどは、市販のスナック菓子やマヨネーズなど多くのものに使われ、舌にはうまみとして感じられるものの、味覚を鈍感にさせ塩分の摂りすぎにつながることもあるので注意が必要です。
食品添加物を極力使わず、素材の味を生かせる生活クラブの消費材
生活クラブでは、人や環境への影響を考えて、食品添加物の使用は極力減らしています。疑わしいもの・不要なものは使用せず、どうしても必要なものは最小限の使用とし、使った食品添加物はすべて公開しています。上で例に挙げた「L-グルタミン酸ナトリウム」も「亜硝酸ナトリウム」も生活クラブでは禁止、「リン酸ナトリウム」も原則禁止(製造上不可欠な一部の消費材に限定して許容)です。塩分を摂りすぎないという面からも、より安心ですね。
食材の選び方や調理法の工夫で、塩分控えめでもおいしい食事を作ることはできるハズ。ここはひとつ、生活クラブの消費材のよさをフル活用して、素材そのものの味を生かした料理を楽しみたいですね!それが生活習慣病予防につながる、健康的な食生活と言えそうです♪
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