料理の彩りや盛りつけを、
ちょっと整えるだけで映える写真に大変身!
忘れずに実践したい、撮影前のひと工夫を学びましょう!
料理の写真を撮るときに光を意識するだけで、ガラッと違った印象に見えます。今回は光の使い方のポイントをひもといていきましょう。
Aはカメラから見て斜め前から差し込む自然光で撮った1枚です。
目で見た印象に近く立体感やつやが感じられます。
一方のBは、真上から蛍光灯の光を当てて撮っています。こちらは、のっぺりとして美味しさが伝わりづらいですね。
このように、光は質や向きでイメージが変わります。もっと詳しく見ていきましょう。
光の質の違いで変わる、色と立体感の見え方を比べてみましょう。 Aの自然光は、肉眼で見ているものに近く、自然な写真です。
Bの蛍光灯は、強い光が全体に広がって影ができないので、立体感がなくベタッとした印象です。
Cの電球は、赤み強く、全体がオレンジ色に見えます。
3つの写真を見比べてもわかるように、窓から差し込む明るい光「自然光」を使うのがおすすめです。その時にさらに美しく撮るコツは、部屋の照明を消すこと。照明をつけたままだと、影の部分が明るくなり立体感がなくなります。
※レシピとして載せる写真を撮影する場合は、フラッシュは消して撮りましょう。フラッシュをたいて撮影すると強い光が全面的にあたり、のっぺりとした印象になってしまします。
次に、光の向きによって変わる、料理の立体感の違いを比べてみましょう。 Aのカメラからみて斜め前から当たる光り「斜め逆光」は、料理写真でよく使われるライティングのひとつです。ななめ向かいから光が当たることで、料理に光が反射して照りが出るので、肉汁やソースのシズル感が引き立ちます。さらに、光が当たらない手前側が暗くなるので、立体感が生まれより料理をおいしそうに撮ることができます。
Bの、カメラからみて後ろから当たる光「順光」は、料理の正面に光が当たると全体的に明るくなりますが、料理の後ろに影ができて立体感が失われてしまい、のっぺりとした印象に。 料理に立体感をもたせてシズル感のある写真を撮る際は、斜め逆光で撮影をしましょう。
家で撮影する場合は、イラストのように机を窓に寄せることで、かんたんに斜め逆光をつくることができます。
こちらの写真、カップケーキやコップの左に影が出ているのがわかりますか? パンや焼き菓子などツヤがない料理には、横からあてる光「サイド光」がおすすめです。右側(あるいは左)から光を当てると、斜め逆光ほどツヤは出ませんが、焼き菓子ならではの細かい質感に陰影がついて際立たせることができます。
朝と昼の時間差でも、光の質は違って見えます。Aの朝の光は、ぼんやり青っぽい色合いとなり、静かで落ち着いた雰囲気が感じられます。
Bの昼の光は、影が濃く現れるオレンジ色の赤みがある光となり、明るく活発的な雰囲気に。 時間帯を変えることでまた違った雰囲気の料理写真を撮るこができます
お皿にのったプリンを撮影しました。ズーム機能を利用したものになります。どちらがより料理とカトラリーのバランスがよい写真ですか。見た目の違いも含めて考えてみましょう。
こちらの答えは次回!お楽しみに♪
SNS公式アカウント