料理の彩りや盛りつけを、
ちょっと整えるだけで映える写真に大変身!
忘れずに実践したい、撮影前のひと工夫を学びましょう!
料理をよりおいしく見せるために、スマホの機能も学んでおきましょう。ズーム機能や露出補正などを利用したり、撮影後に写真を加工することで、写真のクオリティーが向上します。
Aは全体の見え方のバランスがよく、安定感があります
BはAに比べて手前のスプーンが大きく見え、画面の手前が少し湾曲したように歪んで見えます。
ABの違いをみていきましょう。 スマホのカメラには、広い撮影範囲が撮れる「広角レンズ」が使われています。広角レンズは広く奥行きのある写真が撮れますが、撮影した写真に実際の大きさとは異なる歪みが生じてしまうデメリットがあります。 そこで、安定感あるバランスのよい写真を撮るには、Aのように少し離れた位置からズーム機能を利用することをおすすめします。
※画面はiphone12Proです
スマホに搭載されているカメラでは、広く撮影できる広角と被写体を拡大して撮影できる望遠の、2種類の撮影ができます。これらの倍率は、画面に表示されるズーム機能の2×以下(広角)、2×以上の数字(望遠)で切り替えができます(撮影前にスマホの画面をチェックすることをおすすめします)。スマホのカメラを立ち上げた時は、×1で設定されているので、そのまま近づいて撮影すると料理や皿の歪みが目立ってしまいますが、×2以上を選ぶと望遠レンズになり、歪みが少ない写真が撮れます。
ただし機種によっては、ズームすることで画質が荒くなるので、お手持ちのスマホのカメラ機能を確認しておきましょう。望遠レンズがついているスマホでしたら、画面を2本の指をタッチした状態で広げる操作「ピンチアウト」をすることで、望遠レンズにすることもできます。
露出補正とは、写真を明るくしたり暗くしたりすること。カメラが自動で設定した明るさが、自分の意図する明るさになるとは限りません。露出補正することでAのように暗い写真も、Bのように明るい写真に仕上げられます。
スマホの機種によって露出補正の操作方法が異なるので、撮影前に確認しておきましょう。
iPhoneの場合:フォーカスする場所をタップして、黄色い四角のとなりに太陽マークが表示されていることを確認します。その状態で画面を上にドラッグ(スライド)すると明るく、下にドラッグすると暗くなります。
※Android の場合:フォーカスする場所の画面をタップすると、太陽マークのアイコンがついている白い縦長のバーが出るので、それをスライドさせて調整したり、カメラアプリのメニューの中に露出補正や EV シフトといった設定を調整する(機種によって設定方法が異なるので、事前に確認しておきましょう)。
Instagramに投稿する場合、撮影後にInstagramのアプリでも簡単に編集ができます。写真を選んで「編集」をタップすると、色々な項目を変えられます。中でも料理に効果のある「ストラクチャ」と「ティルシフト」を紹介します。
「ストラクチャ」は、被写体の輪郭をよりハッキリ浮かび上がらせてくれます。さらに「明るさ」や「暖かさ」を好みに合わせて調整すると、料理をより美味しく引き立たせることができます。
背景のボケを足したい時は、「ティルトシフト」を操作しましょう。「ティルシフト」は、被写体の輪郭をよりハッキリ浮かび上がらせてくれます。
その他にもInstagramには、「調整」「コントラスト」「ハイライト」「影」「ビネット」「シャープ」など、編集機能が充実しているので、どのように変化するのか試してみるのもいいですね。
マスタードの色に合わせて、イエローでテーブルコーディネート。斜め逆光で立体感も出て、チキンとマスタードソースのハーモニーが伝わってきそうな1枚です。
ハレの日にぴったりな寿司ケーキでのお祝いをイメージした1枚です。真俯瞰から撮影することで、テーブルの全体が写り楽しげな印象を与えてくれます。また自然光だけでなく部屋の電気もつけて撮影したことにより、全体がパッと明かるい印象に。
その応用編として3パターン撮影してみました。Aはケーキを中心とした横の構図となっており、斜俯瞰なのでケーキの側面がみせられます。Bは手を入れることで、写真にストーリー性を持たせました。Cは構図を縦にすることで奥行き感を演出しています。 配置や構図を変えるだけで、違うイメージで見せることもできるので、次のステップとして挑戦してみましょう!
これまでこの講座で紹介してきたテクニックを使って撮影すると、上の写真のように、とても華やかでおいしそうな料理の写真を撮ることができるようになります。せっかく料理をつくったのなら、工夫しながらスマホで写真を撮ってビオサポレシピサイトやSNSに投稿してみませんか。
最終回までご覧いただきありがとうございました。
これからもぜひビオサポレシピサイトを活用しながら、料理も撮影も楽しんでくださいね。