「葉酸」のこと、知ってますか?
みなさん、「葉酸」って知っていますか? “言葉は聞いたことはあるし、健康に役立つイメージはあるけれど、何がどういいのか詳しくは知らない…”そんな方が多いかもしれません。今回は、この知っているようであまり知らない「葉酸」についてのお話です!
葉酸はDNA形成に関わり妊婦さんには特に大切
そもそも葉酸とは、「ビタミン」だということ、知っていましたか? 葉酸はビタミンB群の一種なんです。
葉酸の働きのひとつが、DNAの形成に関与すること。核酸という、生物の細胞の中にあって遺伝情報が組み込まれている物質(昔、理科の時間に習った記憶が…)をつくるうえで、葉酸は重要な働きをするそうです。特に胎児や乳児の時期は細胞分裂が盛んに行われるので、妊婦や授乳中の女性が葉酸不足になると、胎児や赤ちゃんのDNAの形成がうまくいかず、発育に影響が出てしまうおそれもあるのだとか。だから病院でも、妊婦さんや妊娠を希望している女性には、葉酸の摂取がすすめられているんですね(^^♪
葉酸が足りなくなると貧血を引き起こすおそれも
葉酸は、赤血球の形成に関わる栄養素でもあります。葉酸が不足すると、正常な赤血球がつくられなくなり、貧血を引き起こすこともあるそう!(@_@) ちなみに、赤血球が形成されるときには葉酸とビタミンB12が一緒に働くので、葉酸とビタミンB12は一緒に摂ったほうが良いようです。「貧血=鉄不足」というイメージがありますが、葉酸やビタミンB12も貧血に関係があるということは、私も知りませんでした! 妊婦さんだけではなく、貧血が心配な人にも大事な栄養素なんですね。
葉物や緑の野菜に多く含まれています
さて、葉酸の大切さがわかったところで…では、葉酸はどんな食品に多く含まれているのでしょうか? 葉酸は「葉」の酸と書くように、葉物や緑の野菜に多く含まれています。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から、100g中の葉酸含有量(μg)(※μgは1000分の1mg)の多いものの中で、主なものを見てみると…。
【野菜類】
なばな(340μg)
枝豆(320μg)
モロヘイヤ(250μg)
ほうれん草(210μg)
ブロッコリー(210μg)
【果実類】
いちご(90μg)
【肉類】
鶏レバー(1300μg)
牛レバー(1000μg)
豚レバー(810μg)
おなじみの野菜や果実にけっこう入っているんですね! レバー類も高い値です。ここに挙げた野菜以外に、小松菜、レタス、キャベツ、おくら、かぼちゃ、さやえんどう、などにも含まれています。また野菜やレバーだけでなく、鶏卵や焼のりといった食卓にいつもあるような食材にも葉酸は含まれているんですよ~(*^_^*)
葉酸はビタミンB12と共に働くので、ビタミンB12も一緒に摂るのがおすすめ。ビタミンB12はかき、あさり、しじみ、ほたてなどの貝類や、魚介類、肉類(特に牛肉)に多く含まれます。上記の葉酸を含む食品を合わせて摂るとGOOD☆(^^)/ですね。
葉酸を摂取するなら、まずはバランスよい食事で
世の中はサプリブームで、葉酸入りとされるサプリもたくさん販売されているようです。妊婦さんに大切な成分ということで「妊活に」などという売り文句も見られたり…。でも、葉酸は必ずしも特別な成分というわけではなく、いつも私たちがよく食べる食品の中に含まれているもの。それだったら、まずは普段の食事をなるべくバランスよくするように心がけて、上にあげた野菜などを意識してちょっと加えるようにすれば、からだ全体の健康にもつながりそうですよね!私も今後、「葉酸」のこと、ちょっと気にしながら食事を考えたいと思います♪(^o^)