お米は健康な食生活のカギ! 「予約」で食べて体も産地も元気に

<目次>
・ご飯を中心にした日本型食生活の良さ
・意外な世代ですすんでいる米離れ
・健康のためには白米抜きよりも「食事バランス」
・栄養面から見るお米の重要性
・ごはんの時間がうれしくなる「おとも」いろいろ
・お米を予約して食べよう!
ご飯を中心にした日本型食生活の良さ
ご飯を主食とする日本の伝統的な食生活には、良い点がたくさんあります。ご飯は和のおかずはもちろん洋食や中華などのおかずもあわせやすく、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物などのバラエティ豊かな食材を主菜や副菜として摂ることができます。ご飯に麦や雑穀を加えてみたり、汁物にさまざまな具を使ってみたりして、栄養バランスのとれた食卓にしやすいのが日本型食生活の長所。すべてを手づくりしなくても、ご飯を中心におかずは冷凍やレトルトなどのお惣菜を組みあわせてもよいですね。
意外な世代ですすんでいる米離れ
近年では、猛暑や肥料・燃料費の高騰などを背景にした2024年から2025年にかけてのお米不足や価格高騰が記憶に新しく、お米の大切さを身にしみて感じるところ。でも長期的に見ると、お米の消費量は減っています。消費量がピークだった1962年と2024年を比べると、1人当たりの1年の米の消費量は118.3kg(精米)から53.4kg(精米)へ。この60年余りのあいだに半減しています。そして、この20年で米の摂取量がより大きく減少しているのは、意外にも若年層より中高年層(50₋60代)です。5年前と比べて米消費量が減った人に対し減少理由を聞いた調査では、60-70代では「体力的に食べられる量が減ったから」、40-50代では「体重増加が気になるから」という回答が多くなっています。米食に対して「糖質が多い、太る、食べ過ぎてしまう」というイメージがあるようですね。でも、米の摂取量を減らすことが健康につながる、というのは果たして正しいのでしょうか?
健康のためには白米抜きよりも「食事バランス」
国の統計を見ると、日本人のエネルギー摂取量のうち、炭水化物の割合は減少し、中でも米の割合は減っています。一方で増加しているのは、脂質です。そしてこの間、健康状態の推移の面では、生活習慣病が増加するという、疾病構造の変化が起こっています。これらの変化の背景として、どんなことが考えられるでしょうか。「日本人の食事摂取基準」に基づく「バランスのよい食事」の目安は、エネルギーを産み出す3つの栄養素が、炭水化物(C)50~65%、脂質(F)20~30%、たんぱく質(P)13~20%の範囲で摂れていること。

現在の日本人の平均的なエネルギー摂取状況はこの範囲に収まってはいますが、米の摂取量が減った一方で生活習慣病が増加している背景として、この「PFCバランス」の変化が影響しているとも言われています。つまり、単に炭水化物だけを控えることよりも、食事の中での栄養素のバランスを考えることが健康のためには大事だと考えられるのです。
栄養面から見るお米の重要性
お米に含まれる主な栄養素は、炭水化物92%、脂質2%、たんぱく質6%です。炭水化物だけではなく、たんぱく質も含まれているところに注目。たった6%ではありますが、主食として量をきちんと食べれば、立派なたんぱく源になります。
また脂質の割合が2%と低いのもポイント。他の主食に比べても(例:食パン約14%、クロワッサン約45%、パスタ約4.5%など)かなり低い割合です。

そして、米には塩分は含まれません。
またお米の炭水化物の中には微量ですが食物繊維が含まれています。食物繊維はそもそもの平均摂取量が少なく、より多く摂ることを意識したい成分。さらに、玄米や胚芽米、雑穀を加えていけば摂取量をぐんと増やすことができ、毎日の主食から食物繊維を摂ることにつながります。

ごはんの時間がうれしくなる「おとも」いろいろ
白米にあう「ご飯のおとも」があると、食事の楽しみがまた増しますね。みなさんはどんな「おとも」がお気に入りですか? 生活クラブの消費材からいくつかご紹介します。■ちりめん山椒
兵庫県産のちりめんを使用。甘じょっぱい味と山椒の香りが食欲をそそります。

■長野県産味付えのき茸
炊きたてのご飯にそのままのせるのはもちろん、お茶漬けや混ぜご飯、大根おろしと和えて副菜にも。

■カレーふりかけ
控えめな辛さで、子どもから大人まで楽しめるカレー風味のふりかけ。おにぎりやお弁当にもピッタリ。

お米を予約して食べよう!
農家の高齢化や後継者不足など日本の米づくりが厳しさを増している中、健康を心がけるうえでも、おいしく豊かな食生活を楽しむ面でも、お米の大切さをあらためて見つめ直したいですね。生活クラブのお米は、組合員と生産者が率直に意見を交わしあいながら一緒につくる「共同開発米」。産地でつくり続けていくために必要なことは何か、品種や農法、使う農薬の種類や量、そして食べる量や価格まで、話しあって決めています。生産者は安心して食べられるお米をめざして、農薬や化学合成肥料はできる限り使わずに手間ひまをかけて育てています。

こうしてつくられたお米を、生活クラブの組合員は「予約」して定期的に利用することができます。組合員にとってはちょっとおトクな価格で定期購入できるメリットがあるうえ、「予約=食べる約束」があることで生産者は栽培の見通しを立てることができ、先を見据えた生産が可能になります。さらに予約で食べる人が増えれば、気候危機に対応した品種の開発や新たな農法といったことにもチャレンジできます。お米を予約して食べることは、食と産地の未来を守ることにもつながっていきます。
ご飯普通盛り1膳は約150gで、使用するお米の量は70~75gくらい。1日2食ご飯を食べ、外食や中食も取り入れることを考えて20日分としても、1人が食べる量は1ヵ月3kgの計算になります。食べる量の目安にして、ぜひお米を予約して食べましょう。
生活クラブのお米について
https://seikatsuclub.coop/item/rice/
生活クラブのお米の予約はこちらから(組合員)
https://shop.seikatsuclub.coop/regular_list.html?CATE=e200

【参考】
●農林水産省「米の消費拡大についての資料」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/kome-syouhi_siryou.html
●厚生労働省「日本人の栄養と健康の変遷」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089299_00011.html
●農林水産省「日本人とお米の力~健康実現の救世主 1-(2)日本人の食生活の変遷と課題」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_summary/03/health05.html
●農林水産省「『日本型食生活』のススメ」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/nihon_gata.html