ミールキットが筋肉や骨の健康を手助け!? 食材セット「もっとビオサポ!」の“もっと”のヒミツ

さて、“忙しいときに手早く料理ができて助かる”と最近人気のミールキット。生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セット」は、2015年にデビューしてから今年で10周年を迎えます。カット済みの食材と調味料が揃っていて、すぐに完成する手軽さが大人気。主な食材は生活クラブの提携生産者のものを使用している、そんな安心感も支持されているポイントです。
デビュー以来ラインナップがどんどん増えているビオサポ食材セットに、2023年登場したのが「もっとビオサポ!」シリーズ。みんなの健康課題を栄養面からサポートするシリーズで、テーマごとの栄養素に着目しているのが特徴です。おいしいごはんが短時間でサッとできるだけでなく、健康課題に寄り添う点が嬉しいですね。こちらもラインナップが増加中。
以前ビオサポだより第206回で、「もっとビオサポ!」シリーズの第1弾のテーマ「腸内環境」について紹介しました。今回はその後ラインナップに加わった「筋肉づくり応援」そして「骨を元気に」、この2つをテーマとした食材セットについて見ていきましょう。「もっとビオサポ!」のどの辺が「もっと」なのでしょうか?
<目次>
・筋肉と骨は体の基本!
・「筋肉づくり」につながる食事って?
・「骨を元気に」のために摂りたいのはどんな栄養素?
・いろいろな食材を楽しむと栄養バランスもとりやすい
・「ビオサポ」の考え方でおいしく楽しく健康に!
筋肉と骨は体の基本!
筋肉や骨は、体を支える・動かすなどの、日常生活に欠かせない役割を担っています。当たり前すぎて健康なときには気づきにくいですが、筋肉を痛めたり骨折したりした際にはそのありがたみがわかりますよね。そして年齢を重ねてくると、筋肉量が減少したり、骨量が低下したりというリスクがあると指摘されています。50代の私などは、日頃から気にしておかないと!と思います。生活クラブの食材セットの中でも、健康課題に寄り添って関連する栄養素が摂れるよう設計した「もっとビオサポ!」シリーズでは、この筋肉と骨の健康をサポートするセットも登場。最初のラインナップとして、「筋肉づくり応援」をテーマにした「もっとビオサポ!鶏炒り豆腐」と、「骨を元気に」がテーマの「もっとビオサポ!鶏と野菜まろやか豚骨スープ」がデビューしています。
■もっとビオサポ!鶏炒り豆腐

「筋肉づくり」につながる食事って?
筋肉や筋力を維持することに関わる栄養素には、どんなものがあるのでしょうか? まずは筋肉をつくるたんぱく質、そして筋力の維持に関わるとされるビタミンD、さらにたんぱく質の代謝に関わるビタミンB6などが挙げられます。「もっとビオサポ!」では、これらの栄養素の1日あたりに摂りたい量(成人女性)の1/3を一皿で摂れるようめざしています。「もっとビオサポ!鶏炒り豆腐」では、どんな栄養素がどんな食材で摂れるのか、以下の表で見てみます。
栄養素 | 「もっとビオサポ!鶏炒り豆腐」で主な摂取源とした食材(※鶏卵は家庭で用意) |
栄養素の設定量 | 計算上の含有量 (1人当たり) |
たんぱく質 | 木綿豆腐、鶏もも肉、鶏卵 | 18歳以上の女性に必要とされるエネルギー量の 15%以上をたんぱく質から摂る場合の約1/3量 |
30.9g |
ビタミンD | まいたけ、鶏卵、鶏肉 | 18歳以上の女性の 目安量の約1/3量 |
3.2μg |
ビタミンB6 | 鶏肉、豆腐、鶏卵 | 18歳以上の女性の 推奨量の約1/3量 |
0.39mg |
エネルギー | 351kcal |
筋力を維持するためには、たんぱく質やビタミンだけでなく、しっかりとエネルギーを摂ることも大切です。この食材セットも、主食を合わせて食べることでバランスがとれるよう計算されているそうですよ。
「骨を元気に」のために摂りたいのはどんな栄養素?
骨の元気に関わる栄養素は、どんなものがあるでしょう。骨の重要な構成要素となるのがたんぱく質とカルシウム、そしてカルシウムの吸収を促すビタミンDも大切です。これらの栄養素についても、「もっとビオサポ!」では、1日あたりの目安量(成人女性)の1/3を一皿で摂れるようめざしています。「もっとビオサポ!鶏と野菜まろやか豚骨スープ」では、どんな栄養素がどんな食材で摂れるのか、以下の表で見てみましょう。
栄養素 | 「もっとビオサポ!鶏と野菜まろやか豚骨スープ」で主な摂取源とした食材(※牛乳、鶏卵は家庭で用意) | 栄養素の設定量 | 計算上の含有量 (1人当たり) |
たんぱく質 | 鶏ムネ肉、牛乳、鶏卵 | 18歳以上の女性に必要とされるエネルギー量の15%以上 | 23.6g |
カルシウム | 牛乳、小松菜、鶏卵 | 15歳~74歳までの女性の カルシウム推奨量の1/3量 |
218mg |
ビタミンD | きくらげ、鶏卵 | 10代後半以降の女性の 目安量の1/3 |
7.7μg |
■もっとビオサポ!鶏と野菜まろやか豚骨スープ

いろいろな食材を楽しむと栄養バランスもとりやすい
筋肉や骨の健康に関わる栄養素は、他にもいろいろな食材に含まれています。「必要な栄養素を摂らなくては!」と堅苦しく考えなくても、さまざまな料理を組み合わせたり多様な食材を選んだりして、日常の食事をバラエティ豊かに楽しむと、自然といろいろな栄養素をバランスよく摂取することにつながります。今回取り上げた栄養素は、以下のような食材にもたくさん含まれていますよ。「こんな食べ物をまんべんなく食べるといいんだな」というひとつの目安にしてくださいね。たんぱく質が多く含まれる食材
肉類(牛・豚・鶏)、魚介類、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品
ビタミンDの摂取源となる主な食材
魚類(鮭、うなぎ、いわし、さば、まぐろなど)、きのこ類(きくらげ、まいたけ、エリンギ)
カルシウムの摂取源となる主な食材
骨ごと食べる魚(煮干し・ししゃもなど)、海藻類(ひじき・昆布・のりなど)、大豆・大豆製品(豆腐、生揚げなど)、大根の葉、チンゲン菜、ごまなど
ビタミンB6の摂取源となる主な食材
バナナ、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、玄米ご飯、豚肉、まぐろ、かつお、鶏肉など
■もっとビオサポ!ポークビーンズ

「ビオサポ」の考え方でおいしく楽しく健康に!
この連載コラムのタイトルにも使っている「ビオサポ」とは、生命を意味する「BIO」と「美」を掛け、生命力にあふれた健康な食生活をサポートしていく、という意味の生活クラブオリジナルの言葉。この言葉に込められた食の考え方は「ビオサポ食材セット」にも貫かれていて、調理に時間をかけなくても健康な食生活が実現できるように、消費材と同じ肉や魚、カット済みの国産野菜、消費材を活用したオリジナルの調味料がセットされています。料理のバリエーションも、炒め物や煮物から、スープ類やご飯もの、めん類などどんどん増えてきました。冷凍庫にストックできる冷凍タイプもあって、ますます使い勝手がよくなっています。このビオサポ食材セット、忙しいときはもちろん、目新しいメニューを取り入れてみたいときなどにもおすすめです。私も時々使っていますが、自分ではつくったことのない料理が食卓に並ぶのも新鮮でいいものです。食事を楽しみながら、運動などの生活習慣も整えて、笑顔で健康に過ごしていきたいですね!
【参考】
●厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
●文部科学省「食品成分データベース」
https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html