自分の体と「対話」するために
先日、野菜の持つ力を研究している企業へ取材をしに行きました。
そこで対応してくださった先生の、野菜に対しての考え方がとても面白かったのでご紹介します♪
日本には旬があります。
みなさんは普段、旬を意識して食を楽しんでいますか?
暑い時には体を冷やしてくれるような野菜、寒い時には鍋に向くような野菜が食べたくなるように、季節によって食べたいものは変わるものです。(^^)
人間の体は、尿や便、汗などから老廃物を排出していますが、夏と冬で比べると、冬は汗をかきにくく、汗の量には劇的な違いが見られます。すると、老廃物はどうしても体外に出にくくなり、溜め込みやすくなってしまいます。だから、春先になると体は溜まった毒を出すため山菜を食べたくなるのだとか!(^^)!
ポカポカしてきたときにほろ苦いものを食べたくなるのは、体が欲求しているからなのです☆私たちの体は、旬のリズムとリンクしているのですね(*^_^*
これは動物でも同じで、春になって冬眠から目覚めた熊は、起きるとフキノトウを食べて、冬眠していた間に溜まっていた老廃物をデトックスするようです(^O^)
ところで、「メキシコ産のマンゴーは、とにかく活性酸素を消去する力が強い」ということはご存じでしょうか?メキシコは紫外線が強いので、活性酸素を消去する能力の高いマンゴーは、その土地の人に適した食材となっているのです。
このように、食べ物は私たちが生活している気候とも合っていて、やはりその土地のものを食べた方が良いということです。この話しを聞いて、「国産を選ぶことは大切だな~」と感じました。
さて、現代では、旬とは関係なしに365日何でも食べられる時代となりました。
それは本当に豊かなことでしょうか。
日本には四季があり、季節によって食べるものが違うため、それを上手に食事に反映させることが一番自然で贅沢なことであり、本当の豊かさだと思います。そして、何が体に必要なのか、何が食べたいのか身体と対話すること、そのためには食べているものの質を知ることが大切であると思います。
みなさんは普段、ご自身の体の声に耳を傾けた“対話”ができていますか? 今日は顔色が悪い、最近貧血を起こしやすいという症状に気づいたら、どんな食事をし、どんな栄養素を摂ろうと思いますか?
例えば、貧血気味であれば「鉄」を最初に思い浮かべますが、貧血防止に関わる栄養素は鉄の他に、赤血球を作り出す「ビタミンB12」や「葉酸」があげられます。
ビタミンB12と葉酸は体の中で一緒に働くので、どちらかが不足しても赤血球のヘモグロビンの合成はうまくいきません。このように、栄養素は特定の栄養素だけで働くのではなく、いくつかの栄養素が互いに補い合いながら体の中の機能を調整しています。
もちろん症状が深刻な場合は医療的な対応が必要ですが、自分の体の声に耳を傾けて、サインをキャッチする。そのサインに応えられるような食べ方ができれば、それは「健康な食べ方」のひとつのカタチかも知れません。