日本には四季があり、一年の中でさまざまな顔を見せてくれます。
毎日のごはんやイベントで、つくって、食べて、
その季節ならではの魅力を楽しむちょっとしたアイデアを紹介します。
暑さが和らぎ、空気がだんだん乾燥しはじめるこの季節。
食卓に並ぶ定番野菜にひと手間加えて、秋の手しごと「干し野菜」に挑戦してみませんか？
皮つきのまま丸ごと楽しめる干し野菜は、食材の無駄がなく、素材がもつ甘みや旨みをたっぷり堪能できます。
使いきれず冷蔵庫に余っている野菜を干し野菜にすることで、食品ロス対策にもなりますね。
まずは干し野菜づくりの基本を紹介します。切ったあとの野菜は、外や室内の窓辺など日当たりと風通しがよい場所で干すのがおすすめ。様子を見ながら裏表をひっくり返し、半日ほどかけて干せばセミドライに、３～４日ほどかけて干せばフルドライに仕上がります。
手軽に試しやすい干しきゅうりを使ったレシピは、きゅうり本来の甘さに改めて気づくことができる一品です。半日干すことでコリコリッとした歯ごたえになり食べ応えもアップ。あえてシンプルな味つけで、ぜひお試しください。
干すことで旨みが凝縮されたきのことれんこんは、香り高いにんにくオイルとからんで、より滋味深い味わいに。いつもと少し違う、干し野菜ならではの食感もお楽しみください。半日干したきのこは水分がほどよく抜けているため、炒め時間の短縮にも。
秋から冬にかけて旬の根菜は、もともとの水分量が少ないため扱いやすく、干し野菜づくり初心者にはぴったりな食材です。野菜の甘みと鶏手羽元の旨みが溶け込んだ、華やかな香りきわ立つスパイスカレーは絶品であること間違いなし！
かぼちゃは半日干すことで甘さがグンと増すため、スイーツにして味わうのもおすすめです。いつも捨ててしまうかぼちゃの種も無駄なく味わってみませんか？ 野菜同様、果物も干すと甘さが格段にアップするのでぜひお試しください。
干し野菜をつくったあとはジッパー袋や密封できる容器に入れて、「セミドライ」は冷蔵庫へ、「フルドライ」は常温で保存しましょう。すぐに使わない場合は冷凍しておくのもおすすめです。秋の手しごと、ぜひ楽しんでくださいね。
来月も、その時期ならではのおいしい料理を、
つくって、食べて。
季節を楽しむ食卓のアイデアを紹介します。
