お肉をおいしく食べてしっかり体づくり!
まだまだ暑い日もあるものの、季節は少しずつ秋へ。今年はとりわけ記録的な暑さのところが多かったので、ひと夏過ぎてかなりバテバテ…という方も多いのではないでしょうか。
夏のあいだはあまり食欲がわかず、あっさりした食べ物中心で過ごした、という方も、そろそろしっかりお肉のメニューなんかを食べたい気分かも? そこで今回は、あらためてお肉のよさに注目してみたいと思います!
良質なたんぱく質を摂るならやっぱりお肉!
日本で食べられているお肉は主に豚、牛、鶏ですが、どれも貴重なたんぱく源。食肉に含まれるたんぱく質は、「必須アミノ酸のバランスがよい」と言われています。人の体を作るたんぱく質は20種類のアミノ酸が組み合わさってできていますが、そのうち9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、体の中で合成できないため食事から摂る必要があります。そこで注目されるのがお肉。お肉は必須アミノ酸をバランスよく、しかも豊富に含んでいるのです。だからお肉のたんぱく質は良質と言われるんですね。そしてお肉の種類によっても、含まれている栄養素はそれぞれ違います。
糖質の代謝に関わるビタミンB1を多く含む豚肉
豚肉には、糖質の代謝に関わるビタミンB1が多く含まれます。すべての食品の中でもトップクラス!ご飯を食べると、糖質が酵素の働きで分解されてエネルギーに変わりますが、このときに必要なのがビタミンB1です。不足すると、糖質を摂取しても効率よくエネルギーに変えることができません。日本人のビタミンB1の摂取量は少し不足傾向にあり、積極的に摂りたい栄養素です。そこで、おすすめなのがビタミンB1を多く含む豚肉。ご飯のおかずにもピッタリです。にんにく、ねぎ、玉ねぎ、にらなどと一緒に食べると、これらに含まれる「アリシン」がビタミンB1の吸収を助けるので、さらにGoodです。
貧血予防に大切な鉄が豊富な牛肉
牛肉には、貧血予防に役立つ鉄が多く含まれています。牛肉に含まれる鉄は「ヘム鉄」といって吸収率が高いのが特徴。それに加え、やはり牛肉に多く含まれるビタミンB12も、「造血ビタミン」と呼ばれるほど赤血球の形成に関わっています。特に月経のある女性は鉄欠乏性貧血になりやすいので、同じ年代の男性よりも多くの鉄を摂取することがすすめられています。貧血予防のためにも、鉄とビタミンB12を多く含む牛肉を食事に取り入れるといいですね。
骨の形成に関わるビタミンKを含む鶏肉
鶏肉に含まれる栄養素で注目したいのはビタミンK。カルシウムを骨に取り込む働きがあります。まずは不足しがちなカルシウムを意識して摂りながら、ビタミンKも一緒に合わせて摂るといいですね。成長期の子どもはもちろんのこと、大人もカルシウムとビタミンKが不足しないように摂取することが、骨粗しょう症の予防につながります。また、鶏肉は牛肉や豚肉に比べてビタミンAが豊富。ビタミンAは、皮膚・粘膜を健やかに保つ働きや免疫作用にかかわるビタミンです。
調理の工夫でお肉をおいしく
お肉そのものの質がよいので、シンプルな味つけで十分おいしい生活クラブの豚肉や牛肉や鶏肉。豚肉のブロックや鶏肉の手羽元などをよりおいしく食べるには、料理酒に漬けて肉を柔らかくするのもおすすめです!圧力鍋を利用して時短調理かつ柔らか仕上げにする方法もいいですね。おいしいお肉料理でパワーを充填して、毎日を元気に過ごしていきましょう!(^o^)
【参考】
■公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット