肌荒れが気になる季節! 肌の健康に関わる栄養って?
ぽかぽかと過ごしやすくなってくるのは嬉しいことですが、季節の変わり目は肌が荒れがちなシーズンでもありますよね。
冬の乾燥で肌が弱っていたり、紫外線が急に強くなってダメージを受けたり、といった気候面や、新生活の始まりや環境が変わることでのストレスなども肌の調子に関係ありそう。
実は皮膚って人間のからだで「最大」の器官なんだそうです!ちょっと意外ですよね。皮膚の重さは体重の16%にものぼるそう。つまり、例えば体重60kgの人だったら9.6kg、なんと10kg近くもの重さがあるんですね。
これだけの大きさを占める皮膚、つまり肌の健康は、やっぱりからだ全体の健康と切り離して考えるわけにはいきません。
肌の健康に関わる「ビタミン・ミネラル、食物繊維」
そこで今回は、肌の健康維持に関わる栄養についてちょっと考えてみましょう。
肌を健康に保つのに役立つ栄養って、いろいろあるんです。
■ビタミンA
皮膚や粘膜を強くする働きがあります。
【多く含まれる食物の例:人参、モロヘイヤ、かぼちゃ、ほうれん草、春菊、大根の葉など】
■ビタミンC
皮膚や血管や筋肉を丈夫に保つコラーゲンを生成するのに欠かせません。
【多く含まれる食物の例:ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、じゃがいも、果物など】
■ビタミンE
細胞膜を酸化から守り、細胞の老化を防ぐ働きがあります。
【多く含まれる食物の例:油脂類、種実類、魚介類、モロヘイヤ、かぼちゃ、赤ピーマンなど】
■ビタミンB2
細胞の新陳代謝を助ける働きがあり、健康な皮膚や髪、爪を作るのにも欠かません。
【多く含まれる食物の例:レバー、うなぎ、納豆、卵、牛乳、魚など】
■ビタミンB6
体内でたんぱく質の合成を助ける働きをするので、健康な皮膚の維持に関わります。
【多く含まれる食物の例:レバー、まぐろ、かつお、にんにく、バナナなど】
■亜鉛
細胞の形成に関わり、皮膚の新陳代謝に欠かせないミネラルです。
【多く含まれる食物の例:牡蠣、魚介類、肉、海藻、豆類など】
■食物繊維
腸の働きを正常にし、便秘を防ぐ働きがあります。
【多く含まれる食物の例:穀類、豆類、芋類、野菜、果物、きのこ、海藻など】
こんなにたくさんのビタミンやミネラルが肌の健康に関わります。
便秘になると肌荒れにつながることも多いので、食物繊維を摂って便秘を防ぐことも大切ですね。
体をつくりだす元になるたんぱく質も欠かせない
体をつくる主成分はたんぱく質。
健康な肌をつくるためには、材料となるたんぱく質をしっかり摂ることも必要です。
■たんぱく質
筋肉や臓器、皮膚、爪、髪、血液など、体のあらゆる部分を構成する主成分です。
【多く含まれる食物の例:肉・魚介などの動物性食品や大豆・大豆製品など】
健やかな肌のためにはバランスのよい食生活が大切!
こう考えると、肌の健康っていろいろな栄養が関わっているんですね。肌の調子が悪くなると、スキンケアを頑張らなきゃ!と思って高い化粧品を買ったりすることもありますが、体の内側の健康を整えるために、バランスのよい食生活を心がけることが思った以上に大切なようです。
普段から、上で紹介したようなさまざまな栄養素を摂れるような食生活をめざしたいですね。
一度の食事で全部の栄養素を網羅!というのはムリがあるので、大まかに「数日~1週間単位」で考えて整えていけば大丈夫。「いろいろな種類の野菜・肉や魚を食べられているかな?」と振り返るとよいかも。
参考に、普段不足しがちな野菜をいろいろ摂れる、オススメレシピをいくつか紹介します!
蒸し野菜の人参ドレッシングがけ
ブロッコリーやかぶからビタミンC、人参からカロテン(体内でビタミンAに変わる)、などが摂れます。
かぼちゃとベーコンのナッツ和え
かぼちゃからカロテン(体内でビタミンAに変わる)、ナッツからビタミンE、などが摂れます。
たっぷり野菜のミルク味噌スープ
人参やほうれん草からカロテン(体内でビタミンAに変わる)、馬鈴薯からビタミンC、などが摂れます。
肌の健康に、「食べる」ことって大きく関わっているんですね。
バランスのよい食事で、体の内側から健やかな肌をめざしたいものです!(^^)/