がんばりすぎない「わたしにちょうどいいヘルスケア」のススメ
今の「わたし」を知るための「主食+10品目チェック」
みなさんは毎日、どのような食事をしていますか? 毎日の食事内容を把握し、足りない部分や過剰な部分に気づくことが、健康習慣の第一歩になります。そのために今回ご紹介するのが「主食+10品目チェック」。「主食+10品目チェック」は、1日の食事で、「主食+10品目」のうち、何品目とれているかチェックするもの。その主食+10品目とは
【赤色のグループ】
肉/魚介類/卵/大豆・大豆製品/乳製品
【緑色のグループ】
野菜/果物/海藻類
【黄色のグループ】
いも/油/主食(ごはん・パン・麺類など)
です。この主食+10品目すべてを、1日の中でとれる食生活が理想的。10品目すべてが難しくても、品目数が多いほどバランスのよい食生活になります。みなさんも昨日や今日の食事、チェックしてみてください。何品目食べられていますか?
こうして書いてチェックしてみると、「大豆と海藻がとれていない」「野菜は食べたけど果物は食べなかった」など、自分の食生活を意識できますよね。意識すると今度は「大豆をとるために、朝、納豆を食べよう」とか「お昼にわかめの味噌汁を食べれば海藻がとれる」など、改善のための行動に移しやすくなります。
知っているようで知らない健康の知識を再確認
食のことや健康のことは、わかっているつもりでもまだ知らないことが多かったり、正しいと思っていたことが正しくなかったり。情報があふれる今だからこそ、健康の知識を見直してみましょう。例えば、「和食」のこと。なんとなく「体にいい」という印象があると思いますが、和食のどういう部分が健康にいいのか、和食さえ食べていればオーケーなのか…? 意外にちゃんと知らないと思いませんか。
一汁三菜を基本とした昔ながらの和食は、いろいろな食材を取り入れ、必要な栄養をバランスよく整えやすいのがよいところ。また、味噌、納豆、漬物など、腸内環境を整え、免疫機能を維持する働きがあるといわれている発酵食品が多く使われているのも長所です。一方で、理想的と思われる和食にも、実は不足しがちな栄養素があります。それは、カルシウム。つまり、和食中心の食生活をしていればそれで完璧、というわけではなく、カルシウムを含む食品を食べることも意識したほうがよいのです。カルシウムは、乳製品・小魚・青菜などに豊富です。特に乳製品はカルシウムの吸収率がよいので、和食中心の食生活ならば、牛乳やヨーグルトやチーズなどを一緒にとるといいですね。骨を形成する成分であるカルシウムの摂取は、女性に多い骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
健康への関心が高まる今、健康にまつわる情報は、テレビや雑誌、そしてインターネットにもあふれています。ただし中には、誤った内容を伝えている場合や、かつて常識とされていたことが、研究の進歩などで正しくなくなるという場合などもあります。情報はうのみにせず、信頼できる内容かどうかをしっかり判断し、自分の知識も常にアップデートしたいですね。例えば厚生労働省の「e-ヘルスネット」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/)などには健康に関する有用な情報がたくさん掲載されているので、参考にしてみてください。
自分なりの健康習慣を見つけよう
ビオサポの活動では、自分が理想とする姿をイメージして、「これならできそう」という1か月後の目標を設定することを呼びかけています。みなさんも、まず『理想の姿・めざす「わたし」』をイメージし、その実現にむけた『1か月後の目標』を立ててみてください。
そんなに大きな目標でなくていいんです。例えば、私(ビオサポ助っ人・W)だったら、そうですね…(しばらく思案)。
【めざす「わたし」】
→仕事と子育てと趣味を楽しくがんばる(ちょっとヨクバリかな?)
【1か月後の目標】
→●手洗い・うがいを継続して、風邪や感染症予防
●大豆や海藻を意識して食べる
まずはこんなところでしょうか? 先ほどの「主食+10品目チェック」で、あまり豆類や海藻をとれていないな…とわかったので、食事面ではまずこれを意識してみようと思いました。小さなことでも、1週間に1度やれば1年で52回できることになります。毎日ならもっと大きな積み重ねになります。ほんのちょっとでも、意識するとしないとでは、きっと大きく違ってきますよね。よーし、がんばろう!
ぜひみなさんも、大げさなことでなくてよいので、「自分なりの健康習慣」見つけてみてくださいね。ビオサポでは今後も、食を中心としたさまざまな活動を通じて、みんなが健やかで楽しい毎日を送れる情報発信をめざします。