給食のない夏休みは「カルシウム不足」の危険信号!
給食で牛乳を飲まなくなる=「カルシウム不足」に…!?
みなさん、いかがお過ごしですか? 子どものいる家庭では、夏休みもたけなわ!海やイベントや帰省など夏ならではの予定が楽しみな反面、子どもたちが家にいる時間が多いと大変~!という悲鳴も聞こえてきそうです。かくいう私(ビオサポ助っ人・W)も、2人の子どもが小学生のときは夏休みに入ると毎日がドタバタの連続!でした…(^-^;) 宿題がちゃんと終わるか気をもむし、きょうだいゲンカは増えるし、給食がない分お昼ごはんの心配もしなくてはだし…。
そう、夏休みになってしみじみ感じるのが、給食のありがたさ!です。食事作りの負担面もちろんのこと、栄養面も大きいですよね。学校給食は、やはり栄養のことがきちんと考えられている安心感があります。それに、給食で毎日習慣的に飲んでいた牛乳を夏休みに入って飲まなくなると、とたんにカルシウム不足の心配が出てくる…という話を聞きました。ええっ、本当…!?
給食がある日とない日でカルシウム摂取量はこんなに違う!
これは小中学生を対象にした、独立行政法人日本スポーツ振興センターという機関の調査データなのですが、給食がある日の昼食と給食がない日の昼食を比べると、給食がない日はたんぱく質やビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素の摂取量が減るそうです(*1)。
中でも給食のある日とない日の摂取量の差が特に大きいのが、カルシウム。お昼が給食かそうじゃないかで、摂っているカルシウムの量はこんなに違うんですって!(@_@;)
食品別で見ると乳類は、学校給食のある日とない日で摂取量に大きな差がみられるそう。給食がなくなる→牛乳を飲まなくなる→カルシウムが不足する、という心配は本当のことだったんですね。学校給食で飲む牛乳、カルシウムの供給源として思った以上に大事だということ。なんと牛乳を含めた学校給食で、小中学生にとっては1日のカルシウムの必要量の約50%をカバーできているそうです。ありがたや、牛乳!
(ちなみにこの調査で、食塩だけは、給食のない日のほうが摂取量が多いそうです。今回は取り上げませんが、これも問題ですね(*_*)…)
夏休みこそ意識して牛乳や乳製品を摂ろう
夏休みに入っても子どもには、できれば給食があるときの習慣を忘れずに家でも牛乳を飲んでほしいものですね。牛乳がちょっと苦手…という場合は、牛乳以外の乳製品でカルシウム不足を補うよう、ちょっと意識してみてください。
参考になるのが、農林水産省の「食事バランスガイド」(*2)。牛乳や乳製品の1日分の適量の目安を、独自の単位で「2~3つ」としています。「牛乳コップ半分」「チーズ1かけ」「スライスチーズ1枚」「ヨーグルト1パック」ぐらいの量が「1つ」分にあたるので、1日に「2~3つ」分の牛乳・乳製品を摂るようにしてみましょう。
長い夏休み、食事作りの面で苦労も多いですが、ちょっとした食べ方の工夫で栄養バランスのとれた食生活をめざしたいですね!ストレスがたまりそうになったら、親も子も牛乳飲んでひと息ついて(?)楽しい夏休みを送りましょう!\(^o^)/
【出典】
(*1)独立行政法人日本スポーツ振興センター「平成22年度 児童生徒の食事状況等調査報告書【食事状況調査編】」
http://www.jpnsport.go.jp/anzen/school_lunch//tabid/1491/Default.aspx
「Ⅱ調査結果 5.学校給食と学校給食のない日の昼食における栄養素等及び食品群別摂取状況」P.148(PDFファイル)
(*2)農林水産省「食事バランスガイド」について
http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html
「食事バランスガイド 拡大図」