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サステイナブルな食生活って?「食べもの×食べ方」で未来の食卓をまもろう

このコラムのタイトル「ビオサポだより」にも使われている、「ビオサポ」という言葉の意味をご存知でしょうか? 「ビオ」は「BIO(生命)」と「美」をあらわし、生命力にあふれた健康的な食生活を「サポート」していく、という意味の生活クラブ独自の言葉です。そして、このビオサポの基本にある考え方が、健康な食は「食べもの半分・食べ方半分」ということ。
 

ビオサポの基本は「食べもの半分・食べ方半分」

体をつくる食べもの選びはもちろん大事ですが、どんなにいいものでも、偏った食べ方をすると体にはよくありません。また逆に、どんなに栄養バランスがとれていても、食べもの自体が安全性に配慮されているものでなければ、健康な食とは言いにくいです。「食べもの」と「食べ方」、どちらも欠けることなく大切に考えていこうというのが、ビオサポの基本的な姿勢なのです。

この「ビオサポだより」では、栄養バランスや食生活のことなど「食べ方」の話題を中心にお伝えしていますが、今回は「食べもの」の話にフォーカスして、健康的でサステイナブルな食について考えてみたいと思います。「『健康的な食』はなんとなくわかるけど、『サステイナブルな食』ってどういうこと?」と思う方も多いかもしれませんね。
ビオサポだより
   

サステイナブルな食って?

「食べる」ということは、毎日繰り返される、生命の基本。そして、食べものの生産や調達は、環境や社会と結びついています。例えば、地球上に今ある食べものを、先のことを考えずにすべて採ってしまったり、気候変動や環境破壊によって食べものの生産ができなくなったりしたら、食べることも生命の維持もできなくなってしまいますよね。つまり、食というものは環境や社会とともに、サステイナブル(持続可能)でなければ成り立たないのです。環境や社会に大きな危機が差し迫っている今、「サステイナブルな食」はこれまで以上に重視されています。
 
 

SDGsでも目標とされる食の持続可能性

世界共通の目標としてSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられたのも、こうした背景と重なり合っています。SDGsは、地球環境、気候、格差、貧困、紛争などの課題解決のために、2030年までに達成させる17の目標です。その目標の中には、例えば「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任、つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」など、食の分野と直接的、間接的に結びつくものが数多くあります。

生活クラブでは、SDGsの策定以前から、共同購入を通じて“健康で安心して暮らせる社会”の実現をめざすという目標をもって活動していました。さらに2014年からは「サステイナブルなひと、生活クラブ」を合言葉に、より具体的に、持続可能な生活スタイルやサステイナブルな食生活を実践しています。
ビオサポだより
  

「サステイナブルな食」へのさまざまな取組み

ではここで、生活クラブがどんな取組みをしているか、たくさんある中からいくつか紹介します。どれも身近な食のことですが、社会や地球の持続可能性につながる大切な取組みです。

①食の安全性を追求する
食品添加物や農薬の使用を限りなく削減するとともに、独自の放射能検査を実施。例えば、生活クラブのポークウインナーは、市販品に多く使われている食品添加物を一切使っていません。また生活クラブの野菜は、残留農薬や放射能の値も国の基準より厳しく定めて、安全性を追求しています。遺伝子組み換え作物を原材料や飼料に使わないことも生活クラブの基本ルールです。毎日食べるものの安全性は、健康で安心な未来の土台だと考えています。

②国内の自給力を高める
1960年代から激減し、先進国では最低水準にまで落ち込んでいる日本の食料自給率を高める取組みをしています。国内の農業・林業・漁業・畜産業を共同購入で支え、原材料や飼料についても国産のものを選んでいます。加工品においても、可能な限り国産原料の使用を追求しています。日本でつくられたものを食べ続けることは、私たち自身の食の安全や安心に直結するだけでなく、将来の食料の安定確保につながり、地域の環境保全にも役立っています。

③生命の基礎となる環境を守る
食べるときだけでなく、原材料の調達から生産、流通、消費、廃棄に至るすべての過程が、きちんと持続可能な経済や社会につながるかどうかも大切です。例えば、そのひとつが3R(「リデュース」「リユース」「リサイクル」)を推進して、資源を循環させて使うこと。生産の場や物流におけるCO2削減にも取り組んでいます。食べるだけ食べ、使うだけ使ったら、ゴミもCO2もいくら出てもかまわない、という考えでは、安心して暮らせる未来を次世代に手渡せません。
 
 

「サステイナブル」を実践する生活クラブの消費材

「サステイナブルな食」は、特別なことではなく、日々の暮らしの中で実践していくこと。例えば、毎日手に取るようなこんな品目で、生活クラブは「サステイナブル」を実践しています。

<ビジョンフード>
生活クラブの「ビジョンフード」は、家庭で消費する基本の食材である牛乳・お米・鶏卵・肉類・青果物のこと。国産自給力の向上や生態系を守り、食の安全性を追求し、健康で安心な未来につながる食べものです。
ビオサポだより
  ●牛乳
自前の牛乳工場で、独自の安全基準をもって生産している牛乳。牛の飼育環境から原乳の品質、製造管理まですべて明らかにしています。容器はくり返し使えるリユースびんを使用し、ゴミ削減に寄与しています。

●米
農薬や化学肥料を削減した安心でおいしい米づくりは、食の安全面とともに、地域の水や自然を守ることにもつながっています。また、生産者の高齢化などでつくり手がいなくなってしまった田んぼで飼料用米や加工用米などの生産にチャレンジ。食料自給力の向上や持続可能な社会モデルづくりにつながっています。

●鶏卵
生活クラブの卵を産む鶏は、日本の気候や風土に適した希少な国産鶏種。この丈夫な国産鶏種が、光が差し込み風通しも良好な環境で健康に育てられ、健康な卵を産みます。飼料についても、遺伝子組み換えでない(NON-GM)もの、収穫後農薬を使用しない(ポストハーベストフリー)ものを与えています。

●牛肉・豚肉・鶏肉
生活クラブで扱う畜肉はすべて、どこで誰が育てたか、飼料は何が使われているか、精肉になってからの流通経路・時間などを明らかにしています。抗菌性物質などは使わない、飼料には収穫後農薬や遺伝子組み換え食品を使わないなどの、食の安心への対策も一つひとつしっかり行なっています。

●野菜や果物
生活クラブのアースメイド野菜は、化学合成農薬や化学肥料はできるだけ使いません。「いつ・誰が・どこでどのようにつくったか」という栽培履歴をすべて明らかにする、サステイナブルな作物づくりに取り組んでいます。

<L's(エルズ)選定品>
生活クラブのベーシックな消費材。食べもの以外の生活用品なども含めたラインナップは多数ですが、みんなが普段使うものだからこそ、すべての品目で「サステイナブル」をめざしています。
ビオサポだより
●みそ
「国産十割こうじみそ」は、国産100%の大豆と米を使用。また、原料は遺伝子組み換えでないものを使っています。食料自給率の向上や食品の安全性の追求が、サステイナブルな食につながります。

●国産ブレンドなたね油
「安心で安全な油」にこだわり、溶剤などの化学合成薬品を使わない搾油方法・精製方法で生産。遺伝子組み換えなたねの栽培が広がる中、遺伝子組み換えでないなたねを原料としています。

●ホットケーキミックス
市販品の多くは外国産小麦粉を使用していますが、生活クラブでは国産小麦粉を100%使用。世界的に穀物の不足や高騰が続く中、国産原材料の利用をすすめて、食料の安定確保につとめています。ベーキングパウダーはアルミフリー、香料は使用しないなど、安全性にも配慮。

●ポークウインナー
主原料である豚は、飼料や育て方までわかっている、平田牧場で肥育された国産のもの。また、多くの市販のウインナーと違い、発色剤、着色料、保存料、酸化防止剤、化学調味料などの食品添加物を一切使っていません。

●せっけん
天然の植物や動物の油脂とアルカリだけのシンプルな成分なので、肌への刺激が少ない洗剤です。水で薄まるとすぐに洗浄力(界面活性作用)を失い、短時間で分解されてしまうため、環境にあまり負荷をかけません。
 
 

楽しみながら未来につながる食卓を

いかがでしたか?ここに挙げた内容はほんの一例ですが、生活クラブの消費材の一つひとつの取組みが「サステイナブルな食」につながっていることがおわかりいただけたと思います。

生活クラブでは他にもたくさんの「サステイナブルな食」を追求する取組みがすすめられています。新たな取組みもどんどん生まれています。安全に配慮した「食べもの」を生産者とともにつくり、栄養バランスのとれた「食べ方」で食べていくことで、未来にわたって健康で安心な食生活を実現していきたいですね。

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