たんぱく質はいろいろな食材からバランスよく♪
たんぱく質には「動物性」と「植物性」がある
たんぱく質は、体づくり真っ最中の成長期の子どもたちには特に必要な成分ですよね。それに、しっかりとした体づくりを心がけているアスリートも積極的に摂りたい栄養です。たんぱく質には大きく分けて、「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」があります。動物性たんぱく質は、肉、魚、卵、乳製品などに含まれています。植物性たんぱく質は、大豆や大豆製品、米、小麦などに含まれています。その違いは何でしょう? どちらが体づくりのためによいのでしょうか? (・・?
食事から摂取したたんぱく質は、アミノ酸に分解されて全身に運ばれる
食べものに含まれるたんぱく質が私たちの体をつくるしくみを、ここで一度おさらいしてみましょう。私たちが食べものを食べてたんぱく質を摂取すると、体の中で一度アミノ酸に分解され、全身へ送られます。そして体のあちこちで、またさまざまなたんぱく質に組み立てられ、筋肉や皮膚や爪、血液などになったりするのです(※エネルギーとして使われるなどの働きもあります)。このようにして、口に入ったたんぱく質が私たちの体をつくっていくのですね!(゚ω゚ )スゴイ!
必須アミノ酸がよりバランスよく摂れるのは肉、魚、卵、牛乳など
ここでさっきの「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」の話に戻ります! アミノ酸の中でも、人が体内でつくれず食べものから摂らなければいけない「必須アミノ酸」は、どちらのほうがバランスよく摂れるのでしょうか? 食品の必須アミノ酸がどれだけバランスよく含まれているかを示す指標となる「アミノ酸スコア」という数値(100に近いほど理想的)があるのですが、このアミノ酸スコアが高いものが多いのは、動物性たんぱく質のほうなんです!牛肉、鶏肉、豚肉といった肉類や、鶏卵、牛乳。それにあじ、いわし、さけ、まぐろといった魚。こうした動物性たんぱく質を含む食品は、アミノ酸スコアが高い=必須アミノ酸がバランスよく摂れる食品です。また植物性たんぱく質の中でも、大豆や大豆製品はアミノ酸スコアが高いのですが、米や小麦は高くありません。
動物性たんぱく質と植物性たんぱく質、両方バランスよく摂るのが理想的
ここまで読んで「じゃあ、肉や魚だけ食べていれば、たんぱく質はオッケーなのでは…?」と思われた方は、ちょっと待って! 確かに、肉や魚はバランスよくたんぱく質を摂取できるすぐれた食品なのですが、同時に脂質も多く含んでいるので、肉や魚ばかりだと脂質の摂り過ぎになってしまう恐れも。また、脂質の質も大切です。健康を保つにはさまざまな脂肪酸も関わっていますが、含まれている脂肪酸が異なるのです。当たり前のようですが、やはり肉、魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質と、大豆や大豆製品の植物性たんぱく質、両方をバランスよく食べる食生活が理想的ということ!成長期の子どもや中高生はもちろんですが、大人でもたんぱく質は必要なもの。たんぱく質が不足すると、体をつくるための材料が不足するので、体力が低下したり、肌や髪のトラブルにつながるなんてことも。ダイエットを心がけていて「肉は食べない」という人もいるかもしれませんが、いろいろな食材を含んだ偏りのない食事で、たんぱく質はしっかり摂ることが大事ですね!(^o^)ノ
「ビオサポレシピ」にも、たんぱく質をしっかり摂れるレシピがいろいろ。食材別に検索もできるので、ぜひ利用してみてくださいね。
※参考
厚生労働省 e-ヘルスネット
「たんぱく質」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html
「良質たんぱく質」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-036.html
「アミノ酸」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-001.html