さて、材料を切ったら油で炒めるわよ。…あら、油を忘れちゃったわ。うちから持ってくるわね
いろいろ使って楽しもう!食用油の種類
第八話 いろいろ使って楽しもう!食用油の種類
-- 第七話からの続き --
あ、私も行きます
~ 大家さんの部屋のキッチン ~
油、油~……
えっ、なんかすごくたくさんあるんですけど…これ全部油ですか!?
そうよ。種類によって風味や特徴が違っていて、お料理に合った組み合わせがあるの
ど、どれを使えば…
じゃあ、よく使われる食用油の種類を3つほど説明しましょうか
なたね油はクセがない万能タイプ
香りがあるものは風味を生かした料理に
味付けや仕上がりによって油を使い分けると、より料理を楽しめる
この“ハムと野菜の炒め物”で使うのは…なたね油って書いてるわね
よく見る油ってこんな感じですよね
そうね。これはアブラナ科のなたねの種子からとれる油で、香りもほのかよね。ちょっとなめてみる?
……味もあまりしないかな?
軽い味わいで素材の味をじゃましないから、揚げ物や炒め物、ドレッシングと何でも使えるのよ
へ~、万能なんですね~
これは何の油ですか?なんだかいい香り~
これはゴマ油ね
ん~、香ばしくておいしそうな匂いが…
香ばしいのは、油を搾る前にゴマを焙煎しているからよ。はい、なめてみて
ん!ナムルの味がする
そう、韓国料理や中華料理なんかに欠かせないわね。和食でもよく使うのよ
これも炒め物に使えるんですか?
もちろん使えるわよ。この香りを生かすために、最後の風味づけで使うことも多いわね。さっき言ってたナムルなんかもそうね
最後はこれよ
あっ、これは知ってます!オリーブオイルですね!
そうそう、イタリア料理によく使われるわね。オリーブオイルは種じゃなくてオリーブの実を搾ったものよ。はい、どうぞ
……味もほかと違う! フルーティでほんのり苦みもある
これは実を搾っただけで加熱されていない“エキストラバージンオリーブオイル”よ。フレッシュな風味が特徴ね
イタリア料理以外にも使えるんですか?
ええ、トマトや冷奴にかけるだけでもおいしいのよ。シンプルにかけたり、炒めたりすると、やっぱりイタリア料理風になるかしら。お刺身にかければ立派な“カルパッチョ”ね
この3つだけでも、全然特徴が違うんですね~
そうでしょう。どんな味付け、仕上げにするかで使う油を変えると、いろいろ楽しめるわよ。まあ、でもとりあえず当分は、なたね油があればいいと思うわ。これで炒めて仕上げましょう
はーい
なたね油はクセがない万能タイプ
香りがあるものは風味を生かした料理に
味付けや仕上がりによって油を使い分けると、より料理を楽しめる
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